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NEWS ロードバイク タグ 記事一覧

RACE

2017.09.21

デュムラン、ロード世界選個人タイムトライアルで優勝!

ノルウェーのベルゲンで開催中の「2017ロード世界選手権大会」でチーム・サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)が個人タイムトライアル(TT)エリート男子クラスで2位以下に大差をつける圧倒的な走りで優勝し、今週前半のチームTTでの勝利に続く世界チャンピオンの称号と、自身初のチャンピオンジャージ「アルカンシェル」を獲得しました。 エリート男子タイムトライアルは、全長31kmのコースのゴール前3.4kmにフロイエン山を登る区間が採用された厳しいレイアウトで行われ、さらに出走後半の選手は雨の影響で滑りやすくなった石畳セクションの走りが焦点となりました。デュムランはこのコースをTRINITY ADVANCED PRO TTとともに攻略し、2位のプリモシュ・ログリッジ(スロベニア)に57秒差を、3位のクリス・フルーム(イギリス)に1分21秒の大差をつけて勝利しました。 デュムランはゴール後、以下のようにコメントしました。 「自分でも本当に信じられないよ!パワーメーターの数値があまりに高かったので故障しているかと思ったよ。それくらい調子が良かったんだね!」 後半の登り区間に対応するために、2位のログリッジを含む数名の選手がTTバイクからノーマルバイクに乗りかえる戦略を取りましたが、デュムランはTRINITY ADVANCED PRO TTを終始乗り続けRIVET TTヘルメットとともに空力を最大限に利用することで優勝しました。 「レース前日にバイク交換のリスクを取らないことに決めたんだ。TTバイクでもヒルクライムを上手くこなせるライダーだと自分でも思っているし、今回の戦略は正しかったと思っているよ」 今年のジロ・デ・イタリアを制したデュムランは、後半降り出した雨の影響で不利な条件の中でも集中して走り切りました。 「雨が降り始めてスピードがかなり落ちたよ。特にゴール前1kmのコーナーが続く登り区間では、毎コーナーで後輪が滑って大変だった。ドライを予想してドライタイヤを使っていたからね」 デュムランの活躍とともに、ブエルタ・ア・エスパーニャ―を総合4位で終えたチームメイトのウィルコ・ケルデマン(オランダ)も7位で個人TTを走り終えました。 虹色の「アルカンシェル」を獲得したデュムランのシーズンはまだ終わりません。 「今夜と明日はいくつかの祝勝会があるけど、その後は日曜日のロードレースに集中するよ!」

RACE

2017.09.17

チーム・サンウェブがロード世界選手権チームTTで優勝!

ノルウェーのベルゲンでロードレース世界選手権が開幕し、チーム・サンウェブが男子、女子エリートともにチーム・タイムトライアルで見事優勝を果たし、チーム発足以来初の快挙を達成しました。 チームはTTスペシャリストのトム・デュムラン(オランダ)を筆頭に、レナード・カムナ(ドイツ)、ウィルコ・ケルデマン(オランダ)、セーレンクラーグ・アンデルセン(デンマーク)、マイケル・マシューズ(オーストラリア)、サム・オーメン(オランダ)の6名で編成され、数々のTTレースで勝利を挙げたTRINITY ADVANCED PRO TTバイク、空気抵抗を削減するRIVET TTヘルメット、そしてエチェオンドの特製スキンスーツを使用しました。 初のチームTTチャンピオンタイトルを手にした後、デュムランは以下のようにコメントしました。 「女子チームに続いて、僕達まで優勝できるとは思わなかった。メンバー全員が等しく力を合わせたことが、素晴らしい結果につながったよ。僕が一番TTに強くチームの牽引役のように言われるけれど、この勝利はチームメイトとのスムーズな連携のおかげさ。終始ペースを合わせて走り続けることができたよ」 ライバルチームの多くが終盤までに人数を減らしてレースを展開したのと対照的に、チーム・サンウェブは終盤まで6名全員でローテーションをまわし、42.5kmのコースを47分50秒で走破し、2位のBMCレーシングから8秒の差をつけ見事世界チャンピオンのタイトルを獲得しました。 コーチのアドリアン・ヘルマンテルは以下のようにコメントしました。 「終盤のフラット区間でタイムを稼ぐために、中盤の登りでメンバーが脱落しないようにする作戦だった。また、今回のコースに合わせて、TT能力だけでなくクライミング能力にも秀でたライダーを選出したんだ。結果、男女揃って世界選での優勝を獲得できてチームにとって最高の一日だよ。全力で走りきったライダーだけでなく、このレースに向けて細部まで準備を重ねたスタッフを含め、チーム全体でこの快挙を祝いたいね」

RACE

2017.09.10

ケルデマンがブエルタ・ア・エスパーニャで総合4位を獲得!

全21ステージに渡り開催されたブエルタ・ア・エスパーニャが閉幕し、チーム・サンウェブは総合エースを担ったウィルコ・ケルデマン(オランダ)が、第20ステージのアングリル峠で総合順位を落としたものの、3週間に渡り目覚ましい活躍を見せ総合4位でマドリードへと凱旋しました。 スペインでの3週間のレースを終え、ケルデマンは以下のように語ります。 「今回のブエルタには満足しているよ。レース開幕前に目標とした総合トップ5入りを達成できた。こんなにストレスなく3週間ものレースに臨めたのはこれが初めてで、チームは難しい局面でも自信を与えてくれた。この成果を誇りに思うよ」 さらに、ケルデマンの総合4位と同時に、チームは合計15ステージでトップ10フィニッシュを達成しています。 マドリードの最終ステージでは、アシスト役を担うセーレンクラーグ・アンデルセン(デンマーク)がケルデマンを安全なポジションに送り届けると、スプリンター達とのゴール前争いに挑み3位を獲得しました。 自身初のグランツールを完走し、アンデルセンは以下のように語ります。 「とてもハッピーだ。もっと良いポジションを狙えたかもしれないけど、3位でも十分な成果だと思う。ケルデマンをゴール手前まで安全に運ぶことが第一だったけど、素晴らしいことに彼はさらにポジションをあげてみせたんだ。初めてのグランツールで予想以上の成果を残した上に、完走できてとても満足さ。自分自身を、そしてチームを誇りに思うよ」 コーチを務めるマーク・リーフはチームの功績を讃え、以下のように語ります。 「この3週間、ケルデマンは山岳、そしてタイムトライアル両方で素晴らしい走りを見せた。これまでの自己ベストであった、2014年ジロ・デ・イタリア総合7位を上回る成果を残せたことは大きな収穫となったよ。ケルデマンは要所となる山岳ステージで確実にタイムを稼ぎ、3週間に渡って強さを誇示し続けた。彼は今や、クリス・フルームのようなワールドクラスのステージレーサー達とも渡り合える実力があると証明したんだ」 「このブエルタにおける最大目標はケルデマンの総合上位進出で、若手を中心に数名のグランツール経験者をメンバーに据え、チームとしてできる全てのことに挑戦した。体調不良やクラッシュなど多くの逆境もあったけれど、メンバー全員が同じゴールに向けて信念を持ち続けた。総合4位という結果をとてもハッピーに受け止め、ライダーやスタッフ全員を含めてこのチームを誇りに思うよ。若手メンバーはこのブエルタでの経験を糧に、さらなるステップへと進んでくれることを祈っている」

INFORMATION

2017.08.29

エアロロードバイクの新スタンダード、新型PROPEL DISCを発表!

GIANTはこの度、エアロロードバイクの新型「PROPEL DISC」を発表いたします。 数年間にわたり、GIANTのエンジニア、チーム・サンウェブのプロレーサー、エアロダイナミクスのエキスパートが協力して、フランスのACE(エアロ コンセプト エンジニアリング)にて開発を進めた結果、この革新的なエアロロードマシンは全く新しいフレーム形状を採用し、ディスクブレーキ専用設計となりました。 PROPEL DISCシリーズは新型の内装ケーブル式エアロハンドルバー&ステムを採用。また、前後でリムハイトの異なるエアロホイールシステムを採用し、コントロール性を損なうことなく高いエアロ性能を実現します。 新型PROPEL DISCの目標は、重量・剛性・ハンドリングを一切妥協することなく、レースで勝てるエアロロードバイクを作ることでした。優れた空力性能はもちろんのこと、試作品をテストしたマイケル・マシューズを含むプロレーサーの要望で、効率性とコントロール性も改善されました。 3年間に渡って、何百回ものCFD(数値流体力学)と動的マネキンを使用した革新的な風洞実験を行い、徹底的にチューブ形状を見直しました。フラッグシップモデルのPROPEL ADVANCED SL DISCは、クラス最高の剛性/重量比を持ちながら、リムブレーキのPROPEL ADVANCED SLと比較した風洞実験で、ヨ―角が大きいときに抵抗が少ないことがわかりました。 マシューズは今年初めから、PROPEL ADVANCED SL DISCのプロトタイプでツール・ド・フランスを含むレースに参戦しました。雨のツール第2ステージの後、マシューズは「エアロ性能が高まった新型PROPEL DISCは超高速だ。踏んだら踏んだだけ加速する。そして、雨のレースもディスクブレーキだから完璧だね」とコメントしました。 新型PROPEL DISCのキーコンセプトは「AeroSystem Shaping Technology」で、エンジニアはCFDと風洞実験を通じて、翼形部、チューブ接合部、ホイール、コンポーネントの無数の組み合わせを分析しました。 一つの重要要素として、涙の滴型だったチューブから新たに楕円を切った翼型の形状を採用し、様々な風の角度で空気抵抗を軽減することに成功しました。またエンジニアは、ディスクブレーキ専用設計にすることでリムブレーキモデルよりも空気抵抗を改善できることも発見しました。 フラットマウントと、剛性を高めるスルーアクスルを採用したディスクブレーキモデルの新型PROPEL DISCシリーズは、プロレーサーからの要望でもあった優れた制動力と、ドライ・ウエットともに優れたモジュレーションを実現します。空力テストでも、ディスクブレーキフレームの方がリムブレーキフレームと比較して全体的に空気抵抗が減少することが明らかになりました。フォーククラウン周辺でよりスムーズな空気の流れをつくり、また左右非対称のフォーク設計が、ディスクブレーキキャリパー周辺でも効率的に空気の流れをつくります。 チーム・サンウェブからのもう一つの大きな要望は、剛性/重量比の改善でした。新型PROPEL ADVANCED SL DISCフレームセットは、主要競合他社のフレームセットよりも軽く、剛性もより高いことがテスト結果として示されています。つまり、新型PROPEL ADVANCED SL DISCは剛性/重量比に優れ、効率性が高いことが証明されました。 新型PROPEL DISCシリーズは、フレーム以外にもGIANTホイールシステムを含む革新的なコンポーネントを搭載しています。横風の影響を受けにくい後輪には、エアロ性能と動力伝達に優れた65mm高のリムを採用。前輪は横風のコントロール性を高めるため、42mm高のリムを採用しました。これにより、全体的な空気抵抗を軽減しつつ横風の影響も軽減します。その結果、スピードを高めるだけではなく、様々なレース状況において、より正確で安全なコーナーリングを実現します。 新しいCONTACT SLR/SL AEROハンドルバー&ステムは、空力性能を最適化するため、ケーブル内装式となりました。重量や剛性を犠牲にしてより良い空力性能を実現することは簡単ですが、エンジニアチームは効率性とハンドリングに留意して、重量や剛性を妥協することなく空力性能を高めることに成功しました。 なお、日本国内でのラインナップや販売価格は近日発表予定です。

RACE

2017.08.18

チーム・サンウェブ、ブエルタ・ア・エスパーニャ2017メンバー発表!

チーム・サンウェブは、8/19(土)に開幕する「ブエルタ・ア・エスパーニャ」(以下ブエルタ)の参加メンバーを発表しました。 今シーズン最後となるグランツアーは、フランスのニームでスタートし、9/10(日)にスペインのマドリードにゴールするまで3週間で3298km走行します。 チーム・サンウェブは、先日のツール・ド・フランス 2017で山岳賞を獲得したワレン・バルギルを筆頭に、9名のライダー中5名がグランツアー初参加の若手中心でチームを構成。バルギルに加え、チームキャプテンのヨハネス・フレーリンガー、ステージレースで経験豊富なチャド・ハガやウィルコ・ケルデマンのグランツアー経験者、ルーキーとして、セーレンクラーグ・アンデルセン、クリス・ハミルトン、レナード・ホフステッド、レナード・カムナ、サム・オーメンの5名が参加します。 今年のブエルタは、最終日前日に伝説的なアングリルの山頂ゴールを含むレイアウトで、2013年のブエルタで2勝し、今年ツールでの山岳賞を手にしたバルギルの活躍が期待できます。 マーク・リーフ監督は、ブエルタに向けてコメントしました。 「今回、経験豊富なライダーと才能を持った若手をバランスしてメンバー選定した。若手にはこの3週間で色々と学んで欲しいと思っている。チームはブエルタに向けて、高地トレーニングを含む準備をしてきたので、皆モチベーションが高い状態さ。GC獲得の目標を達成するためにコースの重要ポイントも分析できているよ」 チームは、ブエルタでTCR ADVANCED SLをメインに、タイムトライアルではTRINITY ADVANCED PRO TTなどを使用します。また、ロードステージではREVとPURSUITを、タイムトライアルではRIVET TTヘルメットを使用します。 【ブエルタ 出走メンバーリスト】セーレンクラーグ・アンデルセン(デンマーク)ワレン・バルギル(フランス)ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)クリス・ハミルトン(オーストラリア)チャド・ハガ(アメリカ)レナード・ホフステッド(オランダ)レナード・カムナ(ドイツ)ウィルコ・ケルデマン(オランダ)サム・オーメン(オランダ)

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2017.08.15

デュムランがビンクバンク・ツアーで総合優勝!

オランダとベルギーを舞台に開催された7日間のステージレース「ビンクバンク・ツアー」で、チーム・サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)が見事総合優勝を達成し、ジロ・デ・イタリアから続く好調をアピールしました。 チームはデュムランの総合優勝に加えて、ヤングスプリンターのフィル・バウハウス(ドイツ)が第1ステージで世界王者ペテル・サガン(スロバキア)とスプリントで競り合い、写真判定の末に2位を獲得しています。 第6ステージ、ベルギーのアルデンヌは激しい風雨に見舞われる中、デュムランは総合上位を手繰り寄せる決定的な動きを見せました。ライバルのティム・ウェレンス(ベルギー)とともに逃げ切りを成功させステージ2位に入ると、最終ステージを残して総合首位に立ちました。 デュムランは最終ステージを4秒のリードとともにスタートし、ステージ3位でフィニッシュ。最後まで首位を守り抜くことに成功しました。 デュムランは最終ステージを終え、以下のようにコメントしました。 「これまでは僅差で総合優勝を逃してきたんだ。チームが目指すべきゴールに向かって力を合わせ、ついにトップに立つことができたよ」 「毎日のステージでチームは強力にサポートしてくれた。最終日もレースを終始コントロールした上、脚の調子も良かったよ」 コーチのトム・ヴィーラースはチームの働きを讃え、以下のようにコメントしました。 「チームの働きが勝利に結びついて本当にハッピーさ。激しいアタックの末に9人の逃げ集団が形成されたときは、我々にとって理想的な展開となった。デュムランは登りのバトルでも落ち着いて対処し、本当に強さを見せつけたと思う」

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2017.07.25

ツール・ド・フランス2017閉幕。チーム・サンウェブが2賞獲得!

3週間にわたるツール・ド・フランス 2017は、7/23(日)の第21ステージでパリにゴールして幕を閉じました。チーム・サンウェブは4つのステージ優勝に加え、ワレン・バルギル(フランス)が赤玉の山岳賞ジャージ「マイヨアポア」を、マイケル・マシューズ(オーストラリア)がグリーンのポイント賞ジャージ「マイヨヴェール」をそれぞれ獲得し、ツールでチーム史上最高の成功を収めました。 チーム・サンウェブCEOのイヴァン・スペケンブリンクは以下のようにコメントしました。 「この3週間でチームが成し遂げた功績を誇りに思う。チームメンバー全員が一つのゴールに向かい、勝つための戦術を考えて一丸となって戦った。全てはチームワークの成果だよ」 バルギルとマシューズのダブル受賞は、二人の単独での活躍ではなくチームワークの賜物です。 チームのライダー9名全員が重要な任務を担い、最終日まで1人もリタイアすることなく全員完走しました。アシストで活躍したニキアス・アルント(ドイツ)は、第19ステージで2位を獲得したほか、マルセイユの個人タイムトライアルでも7位に食い込む力走を見せ、チームの総合力の高さを示しました。 チームの全員が、平坦と山岳ステージでオールラウンダーのTCR ADVANCED SLを、タイムトライアルでTRINITY ADVANCED PRO TTを使用。エーススプリンターのマシューズは、スプリントステージでディスクブレーキのプロトタイプPROPELを数回使用しました。また全てのバイクに、GIANT CONTACT SLRサドル、ハンドルバー、ステム、そしてNEOS TRACKサイクルコンピューターを装備し、ヘルメットはREV、PURSUIT、RIVET、RIVET TTの4種類をコースによって使い分けました。   <ワレン・バルギル:山岳賞への道> バルギルの力走はチームに勝利の活力をもたらしました。3つのカテゴリー山岳と危険な下り区間を含む第9ステージで、バルギルは圧倒的な登坂力で山岳ポイントを獲得し、僅差でステージ優勝を逃したものの、レース後に念願のマイヨアポアを手中に収めました。 マイヨアポアに袖を通したバルギルは、以下のようにコメントしました。 「自分とチームにとって素晴らしい1日となったよ。チームメイトの懸命な働きが自信を与えてくれたんだ。モン・デュ・シャでアタックして先頭をとれたことは何より嬉しかった!」 フランス革命記念日に行われたピレネーの山々を巡る第13ステージで、マイヨアポアを着用したバルギルは地元ファンからの大声援を受け、めまぐるしいアップダウンをTCR ADVANCED SLとともに乗り越え、自身初のツールステージ優勝を達成しました。 「信じられない勝利だ!最初の山岳を終えた時、絶対に諦めないと自分に言い聞かせた。あと一歩でチャンスを逃すことが多かった分、勝利の喜びはひとしおだね。もちろん、フランス革命記念日の今日勝てたことは勝利をさらに特別なものにしてくれるよ」 その後もバルギルは快進撃を続けます。アルプス最終日となる第18ステージ、バルギルは最後の難関イゾアール峠で逃げ集団を次々にパスし、驚異的なクライミング能力を発揮します。そして、さらなるペースアップとともに残り800mで先頭を捉え、ツール最大標高となる2,360mの頂上ゴールへと先頭で駆け上がりました。そして自身2度目のステージ優勝とともに、パリまでの3ステージを残して山岳賞をほぼ確定的なものにしました。 「信じられない!まるで夢のような3週間を過ごしているよ」 バルギルは山岳賞を手中に収めるとともに、総合ランキングトップ10入りも達成し、キャリア最大の成功を喜びました。そして、そのアグレッシブな走りはフランスのファンとレースオーガナイザーを魅了し、バルギルはツール期間中最も勇敢な走りをしたライダーに送られる「総合敢闘賞」を授与されました。   <マイケル・マシューズ:ポイント賞への道> 山岳賞と平行して、マシューズがポイント賞争いで躍動しました。マシューズは序盤のステージから積極的にポイントを狙い、第3週でついにその努力が報われました。プロトタイプのPROPELとともに数度のトップ10フィニッシュを果たすと、ついに第14ステージで勝利をものにしました。 2つのカテゴリー山岳、横風区間、登りスプリントゴールの待つクラシックレースのような第14ステージは、まさにマシューズの得意とするレイアウトでした。 残り1kmからマシューズはTCR ADVANCED SLとともに急勾配を駆け上がり、リオ五輪金メダリストのグレッグ・ヴァンアーベルマート(ベルギー)を下す快勝を飾り、前日のバルギルと合わせてステージ連勝に貢献しました。 マシューズは1勝目を飾り、以下の様にレースを振り返りました。 「チームの働きに報いることができてとてもハッピーだ。様々なプレッシャーがある中で、チームは集中してレースを展開した。最高のチームワークがあったからこそ、ステージ優勝を成し遂げられたんだ。これ以上のものは望まないよ!」 2つの山岳と横風区間を経てローヌ川渓谷を目指す全165kmで行われた第16ステージで、チームは序盤の3級山岳からライバル達のふるい落としにかかりました。 ポイント賞ジャージを着るマルセル・キッテル(ドイツ)がメイン集団から遅れると、チームは先頭でプレッシャーを掛け続け、中間スプリントをマシューズが先頭で通過して20ポイントを獲得。さらに写真判定に持ち込まれる接戦のゴールスプリントを制し、マシューズはステージ2勝目とともに大量ポイントを獲得しました。 「キッテルが登りで1分遅れていると聞いて、さらに攻撃を仕掛けようと決めた。彼のいないスプリントでは勝機があると信じて、中間スプリントとゴールでしっかり先着できたよ」 翌日の第17ステージでマシューズの努力は結実します。4つのカテゴリー山岳を超える183kmのコースでマシューズは単独の逃げを敢行し、中間スプリントを先着して20ポイントを獲得してキッテルとの差を縮めます。一方、大規模な落車で怪我を負ったキッテルがレース途中でリタイアしたことで、マシューズがポイント賞首位に立ちマイヨヴェールを獲得しました。 「前日に50ポイントを稼いだけれど、厳しい戦いになることは分かっていた。残りの中間スプリントでポイントを稼いだとしても、ステージ優勝1つで一気に逆転されるのが明らかだったからね。ここまで素晴らしい攻防が続いただけに、キッテルがレースを去ることは誰も望んでいないし、とても残念だよ」 その後、マシューズはパリまでマイヨヴェールを守り、今年のツール・ド・フランスをポイント賞獲得という大成功で終えました。 「まるでジェットコースターのように、多くのアップダウンを乗り越えてきたんだ。そして2週目で、バルギルと僕の夢は実現へと近づいた。2人でそれぞれステージ勝利をあげて、チームに良い流れを呼び込むことができたよ。2枚のスペシャルジャージをパリまで守ったことは一生忘れないよ!」

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2017.07.21

バルギルがツール第18ステージで優勝、山岳賞トップへ前進!

チーム・サンウェブのワレン・バルギル(フランス)がツール・ド・フランス第18ステージのイゾアール峠山頂フィニッシュを制し、自身2度目のツールステージ優勝を達成しました。バルギルは山岳賞トップを示す水玉ジャージ「マイヨアポア」の防衛をより確実なものとし、さらに総合ランキングを1つ上げて9位へと躍進しました。 第18ステージは179km先のイゾアール峠頂上を目指すタフなコースで、山岳賞と総合ランキングを争う最終決戦の舞台となりました。ここまで山岳賞で大幅なリードを得たバルギルは、総合ランキングでの上位入賞を目指し、元ツール王者のアルベルト・コンタドール(スペイン)とのバトルを繰り広げました。 バルギルはレースを振り返り、以下のようにコメントしました。 「信じられない!まるで夢のような3週間を過ごしているよ。今日はレースが動き出すのを待って、コンタドールから少しでもタイムを奪おうと考えた。アタックの末にバウケ・モレマをキャッチし、そのまま千切ってマイペースで登り続けたんだ」 TCR ADVANCED SLに乗るバルギルはイゾアール峠で逃げ集団を次々にパスし、驚異的なクライミング能力を発揮します。そして、さらなるペースアップとともにダルウィン・アタプマ(コロンビア)を残り800mで捉え、ツール最大標高となる2,360mの頂上ゴールへと先頭で駆け上がりました。 「先頭にアタプマが見えたんだ。ツール・ド・スイスでは彼に敵わなかったんだけど、今日は競り勝てて嬉しいよ」 バルギルとマシューズはチーム・サンウェブにツール4勝をもたらし、さらに山岳賞とポイント賞でそれぞれトップに立つ快挙を達成。ツール期間中ルームメイトである2名は、キャリア最大の成功を喜び合いました。 「昨夜はマシューズとチームの成功について語り合ったんだ。ツール開幕前は、まさか山岳賞とポイント賞両方でトップに立てるだなんて想像もしてなかった。本当に信じられないよ!」 続く第19ステージは比較的フラットなコースで、集団スプリントまたは逃げ切りが決まるレース展開が予想されます。残るパリまでのステージで、マシューズはマイヨヴェールの防衛とステージ優勝を、バルギルは総合ランキングトップ10のキープに挑戦します。

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2017.07.19

マシューズ、ツールでステージ2勝目!

チーム・サンウェブのマイケル・マシューズ(オーストラリア)がツール・ド・フランス第14ステージと第16ステージで立て続けにスプリント勝利をあげました。 チームは、第13ステージのワレン・バルギル(フランス)の優勝と合わせて通算3勝目を達成しました。また、現在バルギルが山岳賞リーダーで、マシューズがポイント賞僅差の2位に位置しています。 第14ステージは、2つのカテゴリー山岳、横風区間、登りスプリントゴールの待つクラシックレースのような、まさにマシューズの得意とするレイアウトでした。 残り10kmで集団が人数を減らす中、アシストのニキアス・アルント(ドイツ)がライバルの逃げを封じ込めます。残り1kmからマシューズはTCR ADVANCED SLとともに急勾配を駆け上がり、リオ五輪金メダリストのグレッグ・ヴァンアーベルマート(ベルギー)を下す快勝を飾りました。 第14ステージ勝利の後、マシューズは以下の様にレースを振り返りました。 「チームの働きに報いることができて、とてもハッピーだ。様々なプレッシャーがある中で、チームは集中してレースを展開した。最高のチームワークがあったからこそ、バルギルに次いで2日連続ステージ優勝を成し遂げられたんだ。これ以上のものは望まないよ!このステージは優勝目指して準備を進めてきた。チーム全員にとってスペシャルな勝利となったはずだよ」 コーチのアイク・ヴィスビークはレースについてコメントしました。 「今日はマシューズにチャンスがあることがわかっていたので、レースを積極的にコントロールしようと考えた。長く険しいステージの最中、チームの働きは素晴らしいものだったと思う」 第16ステージは、2つの山岳と横風区間を経てローヌ川渓谷を目指す全165kmで行われました。 マシューズのスプリントでレースを狙う作戦のチームは、序盤の3級山岳からライバル達のふるい落としにかかりました。 ポイント賞ジャージを着るマルセル・キッテル(ドイツ)がメイン集団から遅れると、チームは先頭でプレッシャーを掛け続け、中間スプリントでマシューズが先頭で通過します。 ゴールスプリントは写真判定に持ち込まれる接戦となり、ライバルのエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)とヨーン・デーゲンコルプ(ドイツ)をかわしたマシューズが今ツールのステージ2勝目を掴み取りました。 2勝目をあげたマシューズは、第16ステージの後、以下のようにコメントしました。 「昨年のツールは1勝したけど、2勝目はそう簡単に達成できるものじゃないんだ。この勝利を実感するには明日の朝までかかりそうだ。とにかく信じられないよ!」 「キッテルが登りで1分遅れていると聞いて、さらに攻撃を仕掛けようと決めた。彼のいないスプリントでは勝機があると信じて、中間スプリントとゴールでしっかり先着できた。今日は50ポイントを稼いだから、キッテルとの差を詰めることができたよ」 ツールは第3週を迎え、チームはマシューズのさらなるステージ優勝とスプリントポイントの獲得、さらにバルギルのマイヨアポア防衛に挑戦します。アルプスに突入する第17ステージは、4つのカテゴリー山岳を超えるタフなコースが待ち受けます。

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2017.07.15

フランス革命記念日のTdF第13ステージでバルギルが勝利!!

現在山岳ポイント賞リーダーを着るチーム サンウェブのワレン・バルギル(フランス)が、フランス革命記念日のピレネー山岳短距離ステージで、フランス人として、そして自身初のステージ優勝となる記念すべき勝利を飾りました! 第13ステージは、わずか100km超の距離にピレネー山脈の3つの峠を越える厳しいレイアウトで争われました。レース中盤から逃げていたアルベルト・コンタドール(スペイン)とミカエル・ランダ(スペイン)に対し、3つめの1級山岳ミュール・ド・ペゲールでナイロ・キンタナ(コロンビア)と共に前を追ったバルギルは、頂上付近で先頭の2人に合流します。そのままメイン集団を引き離すことに成功した4名で争ったゴールスプリントは、先に仕掛けたコンタドールに好反応したバルギルがTCR ADVANCED SLと共に制して、記念すべきツール1勝をあげました。 レース後バルギルは次のようにコメントしました。 「信じられない勝利だよ!若いころから憧れていたコンタドールとの競り合いに勝った意味は大きいし、もちろんフランス革命記念日の今日勝てたことは勝利をさらに特別なものにしてくれるよ」 第13ステージ終了時点でバルギルは総合15位、山岳賞トップに位置します。今回のステージでさらに山岳ポイントを獲得したバルギルは、2位のランダから大きなリードを得て赤玉模様のマイヨポアをキープしています。

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